2014年2月9日日曜日

ソロ出します <その2:変な曲入っててゴメンなさい>

(その1)より→続き。

...とまぁ、公私共にダラダラと生きて来たので(恐らく人生の中で)こんなに仕事している時間が多いのと、それを継続出来ている自分に「軽く驚いて」いますw



(さておき)

メジャーからアルバムを出すにあたって、色々と決めとかないとマズい事を「決められる項目は、とっとと決めていった方が良い」と、気が付いたのも「2013年11月頭位」。

(取り急ぎ)

ライナーノーツは師匠の「鷺巣詩郎氏」に依頼。
もう知り合ってから四半世紀以上経ちます。以前、このBlogで書いていて重複するのだけれど、ソロを出すにあたってもう一度「鷺巣さんについて」。

ここ何年かは、お互いの「向かうべき仕事の方向性」が別れてきて、鷺巣さんが作る膨大な作品の一部を「自分が何曲かお手伝いをする」っと言う物件が続いています。
自分が関わった・関わらない含め、鷺巣さんの作品を聞いていて、毎度毎度「凄いなぁ〜」って思うのは、毎年毎年、恐らく同業者じゃないと分からない様な細部に渡っても、音楽のレベルがどんどん上がり続けています。出会った頃は、自分が「小生意気な小僧感全開」だったので「いつか越えられる〜」と、本気で思っていましたが、知れば知る程、更にここ何年かずっと「あ、死ぬまで無理なのねぇ〜」っとw

自分の音楽に、これほどの影響を与えてくれた方は居ません。
本物の「現代の天才の一人」です。

...と、言う事も含め。
はっきり言います「まるっと色々パクらせて」貰いました。
ありがとうございます!w


(お歌について)

そもそも歌心が全くないので、どなたかに「フューチャーリングでボーカルをお願い」しないといけない曲が何曲かあり、とは言え、断られるのを前提に、曲に合いそうな方を想定して「ボーカリスト本人・事務所・レコ社」に打診してみました。

がっ!!


まぁまぁまぁ「思ってた以上に断られました」よ!まぢ。


「そりゃそうでしょ??」ってば。

「アレンジャーのアルバム」で歌うなんてねー。
あははははっ(笑)

...とは言いつつも、自分ってどんな「パブリック・イメージ」なんだろうって、思ったりもしてw


この年齢になって来ると、今でも(濃い・薄い含め)「付き合いがある・繋がりがある」方々って、恐らく何かの縁「前世も多分一緒だったんだろうなぁ〜」っと思ってて、諺で「袖振れ合うのも他生の縁」とはよく言ったものだと...ねっ。

また、快諾し歌って頂いた方々には、本当に感謝しています。ありがとうございました!

ちなみに、以前と言っても、これまたもう20年以上前の話しですが、当時、アレンジの仕事をしていた「知◯里奈さん」の誕生日パーティで、本人から「何か歌って下さいよ〜」って言われ、仕方なく(会場の高級カラオケ・ルームで)歌ったら「どん引き」された後、本人から「松井さん、歌わない方がいいよ〜」って冷たく言われた事アリ(涙)。

ちなみに曲は、十八番の「北酒場」。


(併せて「詩」についても)

普段から「人名、団体等の名称」総じて日本語を「メチャクチャに間違って覚え」ていて...
打ち合わせの席等で...

「名前・名称」を間違える失態→

その場の空気が凍る→
当然、居たたまれない状態→
以後、パタっと仕事が来なくなる。

....に、なった物件多数w


他にも、自分の会社を法人登記した時、銀行の担当と話しをしながら書類を書いていたら、取締役の「締(しまる)」と言う漢字を(あれ?どんな字だったっけ??っと)忘れてしまい、某銀行の担当者に軽く笑われた後...

銀行の担当者:
「取締役の『締』の字はぁ、糸偏の『糸』書いてぇ、帝国「帝」を右側に...」と少し小馬鹿に言われた後、
「あぁ〜、松井さぁん、会社名とかぁ、入ってる『ゴム印』早くぅ作った方がいいですよー」

...って、言われました(大きなお世話ざます!)。

まぁ、ここ20年以上、譜面とカードのサイン位しかまともに字を書いてないので、しょうがないかとw
なので、当然「作詩なんかとんでもない」これまた外注せねばと...

ラッキーな事に、自分の周りには「安心してお願いできる言葉の才人達」が。

更に僕の「言っている意味すら分からない『わがまま』」を聞いてくれる「大人な言葉のプロ」が何人か居て、こちらはほぼ全員快諾後、素敵な詩を納品して頂きました。


(その他)

remixは計2曲で、1曲は「DJ 木村コウ+Modewarp野口和昭」の両氏。
コウちゃんとは、知り合ってからはもう15年以上だと思うんだけど、最近よく仕事してます。

この「DJ 木村コウ+Modewarp野口和昭」の両氏のチームなんだけど、「DJ・クラブ業界での話し」については「日本屈指のクラブDJ」なので割愛しますが、リミックスとかノンストップのプロダクションでも、今「日本で一番イケてるチーム」。

恐らく歌謡曲を含む全ジャンルに対応可だと。
「風営法・クラブの深夜営業」の一件も含め、真剣に「ダンス・ミュージック」の事を考えてる方です。

更に、アルバム2枚組のもう1枚の「東京女子流のノンストップ、ミックスCD」もコウちゃん・野口くんチームに頼みました。

で、このミックスCDなんだけど、これがまた「繋ぎ」のタイミング「曲順」を含め、パーフェクト!
自分がやったら、こんなに丁寧で、更にグっと来る感じにはならなかったかなっと。

意外だったのが、普段コアな「テックHOUSE」をメインで掛けてるコウちゃんが、自分で「東京女子流の歌詞」をネットでダウンロードして、歌詞を聞きながらミックスしたって事(!)。


本人曰く「一つ一つの歌詞の内容読んで理解し、ミックスのストーリーを考えて繋ぐ順番を決め、最後にハッピーエンドにしたかった」との旨。

流石です!
で、とにかく出来が「すっげー良いの!!」。
つか。今、自分のカーステでは、コレばっか聞いています。

もう1曲のremixは、台湾在のプロデューサー 「Justin Chen」にお願いする事に。


ジャケ周りのデザイン等は(結構差し迫った「ヤヴァい納期」等を考え)これまた、わがままを全部聞いてくれるだろう「高浪マサハル氏」に。



(その他)


全体のスケジューリング・ブッキング・制作進行等と、共同プロデュースを「ユニバーソウル与田春生氏」に。
自分が20歳代の頃からの付き合いだから、もうかれこれ20年以上。

過去には、びっくりする位「大成功した物件」も、同じく、びっくりする位「あれ?っと思う物件」も一緒に作ったけど、今となっては「一番信頼出来るプロデューサー」。


更に、ここ何ヶ月間に渡って彼の「普段、自分は立ち会わない歌録り」も、横で見ていたんだけど、与田春生氏の(ボーカル・ディレクションも含め)エディットのレベル・スキルが「強烈な事・強烈な事」


リミックスで、よく「テンポをタイムストレッチで変える」事が多々あるんだけど、歌のディレクションも含め、エディットが「雑」だと、ストレッチすると本当に「ケロっちゃう」のに、与田春生作の物はケロらないんだよね。

ボーカルデータがちゃんとしていると、もの凄く綺麗にストレッチが出来て「こんなにも、他のプロダクションの物とは違うんだ」って事が、よーく分かりました。ハイ。



確かに「Macコンデンサーマイク Protools (DAWソフト) + Autotune (ピッチ系プラグイン)」になってからは、誰でも簡単に「歌録り」が出来て「それっぽい感じ」にはなるんだけど、明らかに「ちゃんとしてる/してない」がある世界だと。


彼は「タイミング・ピッチ」は元より、例えば:「歌い回しの細かい『しゃくり上げ』」も、ピッタリと合わせないと気が済まない「ある種の潔癖」だって事も発見しましたw


(で) 

表のアレンジ・リミックスの仕事と、自分のソロの作業も含め、約10曲以上を平行して進めて行くと言う、強行スケジュールが何週間か過ぎ、やっと納品の目処がたった感じです。

余談だけど、強行な制作期間中、日頃の不摂生も祟って(この年齢になると)軽く風邪引いても、治りが遅いと言うか、ダルいのが続くと言うか、肉体的に「あぁ、こうやって、人間って朽ちて死んで行くんだぁ〜」と漠然と感じる事がありましたw
「理論だ倫理だ」って言っても、最後には「感覚が全て」だと思ってる自分としては「新しい感覚」で、気が付いた時には「ある種新鮮」だったんだけどねっ。

...と言う訳で、オリジナル10曲、リミックス2曲の計12曲でアルバムが出る事になりました。



次回は各曲の怪
?)解説です。

次回に続く...<その3>




2014年3月12日の発売です。