2014年6月20日金曜日

ハーフ・ディミニッシュ

「ハーフ・ディミニッシュ」(Half Diminish)(φ)


中学〜高校に掛けて、コードネームとコード進行をかじり始めた時、大嫌いだったのが「ハーフディミニッシュ」です。
もーね、鍵盤で押さえると「じとっ」とする感じで、和音の響きがとにかく暗い。

その後、2000年位までは代理コードを充てて極力使わない様にしていましたが、最近は「これはこれでアリかなぁ〜」と結構多様していますw

大人になって「子供の時に渋くて食べられなかった物が美味しく感じる」と言う感覚に近いのではないか??と勝手に思ってますが(笑)

さておき。

何の事か分からない方の為に軽く解説を。

例:「Cメジャー」「ハ長調」(白鍵盤だけの音階ね)で弾くと...

下から「シ(B)ーレ(D)ーファ(F)ーラ(A)」の構成音。

コードネームだと「Bm7(♭5)」。
クラシックの移動ド表記で「Ⅶm7(-5)」。
記号で「Bφ」。

...と言う和音です。

※ ハーフディミニッシュの話しに伴う、コード理論に付いては、良い教則本が沢山出てるのと、最近は、解説する人のバックボーンにしてる音楽に寄っては 、少し解釈が違うの感じがする物もあるで、ここでは割愛します。

とにもかくにも「暗い感じ」がダメだったので、代理コードを探しまくりました。
で、見つけたのが「Asus4 on B」。

左手で、ルート(根音)「=シ(B)」で、
右手で、下から「ラ(A)ーレ(D)ーミ(E)ーラ(A)」。

「sus4」独特の「緊張感・透き通った感じ」で、誤摩化してますw

余談ですが、ここ最近の現代音楽寄りな物でも、この「sus4」を使って「新しい響き」「新しい和音の進行」を見つけるって言う音楽も増える感じもします。

画像は、4月18日代官山UNITで開催された「松井病院」楽屋での集合写真です。




2014年3月21日金曜日

使用機材(2)



よく聞かれるので、ざっと説明を。














現在、普段仕事ではMacBookProの15 inchに88鍵のUSBキーボードと、MacBookのヘッドフォンアウトにSONY Z-900を繋いで作業しています。

楽器メーカーさんとか、それを専門に扱ってる雑誌の方々には、外見的に「凄い」と言う状態がないので、本当に申し訳ないのですが...


メインの内蔵HDDのOSは「OSX 10.7」だし、「なんで、今時Reason 3なの?」って言われますが、そもそもRolandのMC-4で「CV-Gate」で「一音一音打ち込んで出して居た状態」に比べたら和音でコントロールってだけでも驚きだし、更にその後、YamahaのQX-3(2台)でMIDIで作業する様になってからも、これまた大量にあるハードのシンセを同じくYamahaの02Rに繋いでた時期に比べても、全部ひっくるめてMacの中一台で出来る様になった事は、自分にとって「もうそれはそれは夢の様な状態」なんですわー(笑)

シンセサーザー音楽の史学的資料と、先輩達の「昔話し」を聞くと、1960年代のシンセサイザーを使った現代音楽では、シンセの音をオープンリールに録音して、テンポから音符の長さを計算して「テープを切って貼ってを繰り返して」音楽を作ってたとの事。その状態から比較すると、ここ50年間位での「音楽を作る為の環境・機材」は、これほど技術革新があったって事は無いかと。

さておいて。

最初に。
一応、プロとして仕事をしているので、自宅に「ProToolsを置かない理由」を。
2004~5年位までは、MacにはM-AudioのI/Oと共に、ProToolsLEを入れていて、時々は使ってはいたのですが、自分が関わる仕事の現場で、オペレートは「それぞれエンジニアに任せた方が良い」と言う状態に思える様になってきました。

恐らく、自分にとってProToolsは、例えば電子レンジとかファクスとかと同様に「コモディティ化」しちゃったのだと思います。
電子レンジの操作をするとか、ファクスで書類を送るなんて、それ自体、誰がやっても同じでそ??w
誤解の無い様に付け加えると、操作自体は誰がやっても同じだけど、この場合だと「何を調理するか」とか「どう言う書類を作るか」とかは、今も昔も変わりなくとても重要な話ですよ。


自分と他人は違う、その違いが「個性、アーティスト性」と言うならば、使う音楽のソフト自体を、他の人と違う物を選択する方が「より個性が出る」と思っていると同時に、ソフトを見極めて、それぞれの「良いとこどり」もしたいのも事実。

耳の良いエンジニアとかクリエイターは気が付くと思うけど、ソフト自体が違えば出て来る(感じる)音が違うって事を。
漠然としか説明出来ないけど、例えば、Logicで作った音は「あ、Logicだ」って分かってしまうし、同様に「Live」とかの音も個性的で「あ、Liveの音だ」と感じるはず。

音楽ソフトは「画家が使う絵の具とか筆」と同じではないか...例えば、リキテックス等のアクリルで書いた物と、パステルで書いた物は、そもそも違うのではないかと。

「f特」が悪いとか、S/Nが悪かったり、ハムが乗るって話は、そもそも今はもうあまりないので、最近のプロオーディオの世界で言う「音が良い」と言う表現は、実は意味がよく分からなかったり、何のアドバンテージも感じなかったりします。

恐らく他のクリエイターと違う所は、膨大な音色のライブラリーがHDDに入ってて、更に以前使ってたハードのサンプラー等〜、Akai S1000シリーズ(後にS3000XL)や、Roland S-50(後にS770)シリーズ等のライブラリーは、自家製、メーカー製、サードパーティー製問わず全てコンバートしてReasonで使ってますw

当時、E-muのライブラリー、シンクラビアのライブラリーは「CD-ROM一枚の定価が100万円」とかの物がザラに有ったんだけど、今のGrageBandでは最初から結構良いライブラリーが付いてるし、ダウンロード販売だと1000円位からあるしで、技術革新と共に価格破壊もw

Reason3/Cubase5をメインで使ってるのは「今のところ足りてるから」と言うのが大きな理由。
何か劇的に凄いプラグインとか出て「即、対応しないとマズい!」って言う「デジタルデバイドな状態」は当然避けたいので、当然、Reason7を含む最新のOS・ソフトにもすぐに切り替えられる様にはしていますが...w


もうひとつ。

レコーディングスタジオと、リスナーのリスニング環境の変化に対応すべく、擦った揉んだと色々試行錯誤して現在の機材に落ち着いたのですが、ヘッドフォンで作業している意味を。

通勤・通学とか、渋谷等で周りを見渡すと分かるんだけど、皆、ヘッドフォンとかイヤフォンをして音楽を聞いています。しかも、相当高性能なヘッドフォンとかで。
これって、実は、ユーザーの「リスニング環境が変わった」って事で、スピーカーでトラックダウンする、マスタリングするって行為自体、もしかしたら前時代的な行為なのかもしれないって思っています。

同時に、MacBook/iPodのも含め「DA自体の安定」によって、再生される音が、年々良くなって来た感じがあります。

自分が感じた範囲で話すると、02Rや、MacBook(初代・白色)が発売された頃は、安いDA特有の「音量を上げると、音が潰れて飽和して聞こえる」って状態だったけど、次のアルミのMacBookProの頃経て、現在発売されているMacbookPro等は、分かりやすく言うと「再現能力が有り過ぎて、ボリュームを最大に出来ない」、「音量をMaxにすると耳が痛い」って位良い物になってきた感じがあります。

スタジオにある、ProToolsのDAなんかに比べたらMacBookProのDAなんて、おもちゃみたいな物だと思うんだけど、その「おもちゃみたいなDA」ででも、バランス良く聞こえるなら、そのデータでスタジオにあるのProToolsのDAで鳴らすと「もっとよく聞こえるはず!」って思ったのが最初なんだけどねw

2000年を越えてからだと思うんだけど、コンピューター自体と音楽のソフトが安定してきて、フリーズするとか、Macで言う「爆弾マーク」とかが出なくなってからなんだけど、同じ時期に、レコーディングスタジオの「ラージモニターの威厳」が全く感じなくなってきて、1999年位迄は「機材・欲しいものリスト」に必ず「ジェネレックの一番デカいスピーカー」が載ってたんだけど、そこそこ音の良いパワードのニヤーフィールドモニターも沢山出て来て、良い音でリスニング出来る様になったのもあってか、クラブで大音量で聞く事も含め、自分が、そう言う状態〜「スピーカーで音楽を聞く」と言う事に「こだわりを持たなくなった」「切望しなくなった」のも事実。

ヘッドフォンをメインで作業していると言うのは、世界中どんな場所でも、どんな時間でも作業しようと思えば出来るし、別のスタジオに移動して「モニターのスピーカーが変わったから、音の基準が分からない」って状態にはならない。本当に意味で「信じれるのは自分の耳だけ」と言える状態に。

時々、気分転換も含めよくやるのは、1コーラスをアレンジできたら、カフェとかにMacBookとヘッドフォンを持って行って、そこで全体のサイズを作ったりしてます。こう言う事が出来るのも、ヘッドフォンでの作業のお陰かと。

...と、あまり参考にはならないと思いますが。

ヘッドフォンで大音量で作業していると、体調によっては(突発性の)難聴になる場合があるので、少しでも「耳が変だなぁ〜」って感じたら、迷わず耳鼻科で診て貰ってください。友達の耳鼻咽喉科の医者曰く「早く診察・治療開始すればするほど、完治率が上がる症状もある」との事。併せて、ヘッドフォンで大音量の音を継続的に聞いていると、所謂「難聴」になり易くなってきます。この難聴は割と自覚症状が無かったりもするので、音楽に携わる方を含め、年に1度は耳鼻科で「お耳の検査する」のをオススメします。


その他、機材・ソフトで質問があればお答えします。
「matsui@royalmirrorball.com」まで。

上の画像は、録音機器も含め、目一杯機材が部屋に有った時期の写真。
一般家庭扱いなのに、電気代が平均5万〜6万でした(笑)
(撮影:エンジニアの川口昌浩氏)

真ん中の画像は、今の作業部屋の様子。

下の画像は、1999年位のキーボードマガジンで取材を受けた時の記事です。













使用機材(1)












Apple MacBookPro 15" 2.2GHz Intel Core i7 16G Memory 
(removed DVD drive unit)

HDD1
日立GST 2.5" SATA 750G/7200rpm
Mac OSX 10.7

HDD2 (replace,removed DVD drive)
日立GST 2.5" SATA 1T/7200rpm
Mac OSX 10.8




Headphone
SONY MDR-Z900


Master Keyboard
M-Audio Oxygen88


Apple
Wireless Keyboard
Wireless mouse


Bose
Wave music system




Music Software

Propellerheads
Reason 3 (HDD1)
Reason 7 (HDD2)


Steinburg
Cubase 5 (HDD1)
Cubase 6 (HDD2)


Plug-in(VST)
Waves
Waldolf
Antares Audio Technologies
IKmultimedia





※この他に、音作り用のMacBook(ホワイト・2代目)に...

XLN Audio
Addictive Drum

Propellerheads
Recycle2

Bias
Peak Pro

...が入ってます。

2014年2月25日火曜日

ソロ出します <その4>

→<その3>より続き。

各曲の解説、パート2です。











(7)Ximen(シーメン)

作詩、歌:小森田実










ハウスに入る物。
歌を「東南アジアで耳にするチューニングの合わないラジオの音」っぽく加工したのですが、誤解の無い様に付け加えますと、小森田実さんは「もの凄く歌が上手い方」です。
結果、誰が歌ってるか分からない位加工してごめんなさい。

SMAPV6等のジャニーズ系の作品を含め、日本歌謡界の大御所で大先輩の小森田さんですが、この方の凄い所は「曲を聞いたら、すぐ小森田作品だと分かる」位、個性的で素敵なメロディーを作ります。

ご本人のデビューの切っ掛けが「ポプコン」で、ご自身でも作品を発表しています。

自分の中では「SMAPのダイナマイト」と「Folderのパラシューター」を、最初に聞いた時のインパクトが忘れられません。

曲名の「Ximen」は、台湾・台北にある「西門」の英語表記です。
曲名は、たまたま、台湾に出張で行ってる時に曲のアイデアを思いついたので付けました。
滞在中のホテルがある一帯の地名です。





(8)Count Three(カウント・スリー)

作詩:池宮創人
ギター:木島靖夫
サックス・ソロ:鈴木明男


(自分には全く素養もないのに)

池宮創人(ex:WyolicaのSo-to)さんの詩。
So-toさんが、ご自宅でこの曲の詩を書いている時、作ってた詩をたまたま奥様に見られて「こんなの、誰が歌うの!?」って、聞かれたそうです(そりゃそうだろう)。




歌ってるのが「ミトカツユキ」
この方、自分でも歌うシンガーソングライターなのですが、キーボードも自分なんかより上手いし、歌えるしで、しかもまだ若い。これからが期待のアーティストです。

ミトの声って、以前から誰かに似てるって思ってたんだけど、remixを頼んだJustin Chenの妹のSophiaが「チャゲ&飛鳥飛鳥」に似てるって指摘されて「あ、なるほど」っとw

で、この曲の作業をしている時、仮タイトルで「Last Dirty Hero」って付けてたんだけど、コレだと「マッチョな全身タイツ感」が出ちゃうので、Last Dirty Heroの「頭文字だけ」にしようと思って、字面見たら「こりゃマズい」って思ってやめにしました。

この曲と、次の9曲目のギターが「木島靖夫氏」。
最近よく弾いて貰ってる「ヤス(木島靖夫)」なんだけど、色々なアーティストのバックバンドを沢山こなしているだけあって、最近は何を頼んでも「とても良いプレイ」をしてくれます。

当人は意識してないと思うんだけど、相当「黒人音楽寄りなイケてるプレイ」をしてくれて、時々「ドキっ」とする瞬間があります。


同業者等から「最近、誰か若手で良いギター居ない?」と聞かれたら、彼を真っ先に推薦する位安心して頼めるギタリストの一人。







(9)Paint in Black(ペイント・イン・ブラック)

作詩:杉村喜光
歌:東京女子流の皆さん
Piano Solo:安部潤
ギター:木島靖夫




担当の佐竹さんから「女子流ボーカルで1曲作って」〜と言うオーダーで、アルバム発売が決まってから作りました。

作詩は「Serena "ピンクの弾丸"」も書いてる杉村喜光氏。

間奏で、所謂「Jazzのアバンギャルドなピアノソロ」を入れたくなったんだけど、こればっかりは自分では無理。


安部ちゃん(安部潤氏)に弾いて頂きました。

で、初めて安部ちゃんの作業部屋におじゃましました。
「ちょっと、あててみるねー」って、安部ちゃんが弾き出したのがあまりに上手くて、もー、全部お任せして帰ってきちゃいました。
滞在時間20分ほど。 
ソロ素敵です。








(10)夕暮れて(ゆうぐれて)

作詩:松尾KC潔
歌: 坂田麻美








もーね。擦った揉んだの末、例の大雪のマスタリング前日まで作業していた曲です(笑)


作詩の松尾潔さんとは、韓流アーティストの「K」の作業でご一緒して以来なので、6〜7年ぶり。
お忙しいところ、素敵な詩を頂きました。ありがとうございます!

歌は「坂田麻美 嬢」。


(株)ユニバーソウル所属の「作詩家兼、ブッキング兼、スタジオマネージメント兼、レコーディングエンジニア(見習い)兼、シンガー兼、雑用」の多才な方です。

外書きはおいて置いて。

一緒に居ると話しは面白いし、当人は意識してないと思うけど、横で見ていると彼女の身の回りに起こる事ほぼ全てが「おばかな毎日」で、ちょっと羨ましい存在。

で。


実はこの曲、何を隠そう某有名女性シンガーの事務所からの依頼で書いたのだけど、先方との制作時期が合わなくて、そのタイミングでソロの話しが決まったので、曲を一度戻して貰い、作り直しました。

和音の取り方とか、自分なりに実験的な事をしたと思うのだけど、松尾さんの日本語の歌詞が出来て、麻美嬢の歌が乗ると、そんな事を気にせずに安心して聞けるのね。




(11)Ximen modewarp reconstrction remix


remixed by:木村コウ野口和昭











ModeWarp「コウちゃん+野口くん」の、
リミックスです。

この2人、今、日本のリミックス・プロダクションの中では、今一番イケてるチームです。
レコ社、事務所の皆さん、このチーム、要チェックですよ!
相当デープでエッジなジャンルから、メインストリーム物、コアなアニソン、J-Pop等も含め、全方向・全ジャンルに対応可です。









(12)Count Three Justin Chen's wonderland mix

remixed by:Justin Chen













もう知り合って仕事をし始めてから5年以上経つ、台湾在のプロデューサーの「Justin Chen」。
昨年、自身のユニット「JS Justin + Sohipa」で出したアルバム「聴見(Listen)」が、台湾政府が主催する「ゴールデン・ミュージック・アワード」でノミネート。
惜しくも受賞は逃したのですが、中国語圏ではもの凄く評価の高い方です。

彼は、年齢が6歳位下なんだけど、自分が年下に感じる程いつも冷静で落ち着いていて、しかも身長が185cm位あってで、「...なんだろう、人間としてのこの違いは?」って時々思ってしまいます(笑)

「K-Popブーム」の後、中国語圏「C-Pop」の物が来ると思っているので、JSも含め要チェックな人物ですよー。





アルバム全曲通して。
まず、レコーディング・TDのエンジニアは「川口昌浩氏」に依頼。
ぐっちさん(川口昌浩氏)とも、もう25年以上。

自分が望む「音のツボ」を理解してくれてて、更に目紛しく進化するレコーディング・テクノロジーも常に対応・理解していて、その都度、一番適切な方法で「音」を処理してくれます。
頼もしい縁の下の力持ちです。





で、マスタリングは...
まずは、「DISC2のノンストップ盤」は、「東京女子流音源」だったので、いつもな感じでVictor フレアマスタリングの「川崎洋氏」に。




もう一枚の「DISC1のソロ」
の方は、「とにかくレベル(音圧)を突っ込むのはやめる」、「耳の痛い所は取る」と言うのがテーマでした。

特定のジャンルを除いて、全く意味を感じない、ここ最近の「どれだけ聴感上CDの音圧を上げれるか」の「レベル戦争」みたいな争いからは、とっくの昔に下りているので、少し音量が低く感じるかもしれませんが(笑)

その「特定のジャンル」と言うのが、ここ最近のEDM等のダンスミュージック。
日本を除く、世界的になんだけど、クリエイターが製作時から、ヘッドルーム無しの(ピークを)「0VU」で作業しているので、結果、マスタリングを最初からしてるのと同じ状態に。

一部のアナログ盤を除き、CDなどの「フィジカル・ディストリビュート」が減衰する中、現在デジタル・ディストリビュートがメインになったのも併せて、マスタリングまで自ら行うアーティストが増えていると言うのも納得。

もう一つ。どうしても「TC ElectronicのSystem 6000」を使いたかったので。

で、こちらはMTCマスタリングの「佐々直美嬢」に。






...とまぁ、12曲の解説をしたのですが、解説を書きながら並べて聞いていると、全く統一性が無いと言う事に気が付いてしまいましたw。

諸々含め、反省し以後気を付けます。ごめんなさいm(__)m












アルバムの情報ページが出来ました。
https://www.facebook.com/mirrorballflare

2014年3月12日の発売です。


2014年2月24日月曜日

ソロ出します <その3>

(その2より)→続き。
各曲の解説、パート1です。













...と、言う訳で曲の解説等も含め、制作日記的なのを思い出しながら書いて行こうと思います。

iPhoneのスケジュールアプリを見ながらなので、当然「日時・事象等正確」ではない。
明日から2学期始まります的な『始業式前日に書く夏休みの日記』」のアプローチなので、何卒ご了承ください。





(1)Voyager suite(ボイジャー・スウィート)
Violn:中西俊博
Guitar Solo:桜井アヲcali≠gari







この曲は当初、「同じモチーフ」を「3つの別々なアレンジ」をして、それぞれを繋げて「作品(suite=組曲)」にしようと思っていました。

1番目=アンビエント物
2番目=フルオケ物
3番目=ビート物

モチーフ自体は、かなり以前から考えていた物を形にしていきました。
アルバム収録にあたって、2番目に入れようと思ってた「フルオケ物」が「予算+自分のスキル」的に納期までに完成するのが不可能だと判断して、冒頭のアンビエント部分とビートが入ってる部分(1番目と3番目)の2つで構成しました。

収録時間等を考えると、この形で今は正解だと思ってます。

バイオリンですが、鷺巣(詩郎)さんに「バイオリンで誰か良い人居ませんか??」と質問したら、速攻で中西さんをご紹介頂き、2014年年明けすぐに演奏して頂きました。


間奏の「ギター・ソロ」は、「とにかく普通じゃない感じ」=「70年代後半〜のアート・ロックHeldonとか、アート・リンゼイ)っぽい感じにしよう」と、漠然と思ってはいました。


普段、仕事でおつきあいしているギタリストの方々に頼むと、それはもう真っ当で「音楽的にきちんとしたソロ」になると予想。

で、cali≠gariの「桜井アヲ氏」に依頼。

別に、「桜井アヲが音楽的にメチャクチャ」って、話しじゃなくて、多分、こう言うアート・ロックとか好きじゃないかなぁ〜と以前話しした時感じたのでw
彼の作品を聞いていると、「楽典がどーのこーの」って言う話ではなく「ある種の天才」だと。
で、思ってた通りバッチリなソロを弾いてくれました。






(2)Universe of Love(ユニバース・オブ・ラブ)


Rap, Rhyming:宇多丸RHYMESTER

Guitar:筑田博志
Cho:坂田麻美



日本語で、更に「70's DISCOベースのフルオケ物」、例えば「Barry White物」を、今・現在やるとしたら、どんな感じになるんだろう?...って思っていたのが最初です。

タイトルの和訳も「愛の宇宙」だしね。

オケに関しては、予算と時間さえ許せば、「所謂さじ加減」も含め、聞いた感じを色々には出来るとは思っていたのですが、いざ、大体形になってきて、Barry White自身のあの「例の喋り」部分を「どうするか?どう解釈するの?」と言う問題に行き着きました。

日本で、喋りメインの作品では、過去に「中村晃子の”あまい囁き”」、ほぼアルバム全部が喋りの「岩下志麻の”炎のごとく”」等、あるにはあるのですが、どちらかと言うと、当時は学芸物。現在はカルト的な人気で色物扱い。


Barry Whiteの解釈を、そのまんま日本語でやるとなると「ワイルドな低い声のおっさんが、女を口説く時のエロ話し」的な、何と言いますか...とにかく「お笑い」にはしたくは無かったので、人選と共に別の物語を考える事に。



真意としては「都会的で、男女問わず聞いていて素敵な気分になる」と言うのをベースに考えました。





...と脳内で結論に達して、真っ先に「RHYMESTERの宇多丸さん」が、頭に浮かびました。宇多丸さんとは、以前、同じイベントの楽屋でご挨拶した事はあったのだけど、連絡先等分からずだったので「掟ポルシェ氏」に繋いで貰いましたw





趣旨に賛同して参加して頂き、大変光栄でございます。

本当に「素敵な気分」にさせて貰いました。ありがとうございます。
併せて、スタープレイヤーズの岸さん、荒井さん、色々ありがとうございました!

ギターは、福岡在のとても才能のあるクリエイター「筑田浩志氏」に。

数回の電話でのやり取り後、納品して貰いました。









(3)BlueFilm(ブルーフィルム)



作詩:さちひろ

語り:姫崎愛未(LinQ)






どうしても「東京を切り取った物」を、やりたかったので作りました。
頭の中でのイメージは「写真家のアラーキー = 荒木経惟氏が撮った写真」とか、深夜にやってる「CXのNONFIX」のイメージ。

で、喋りをやってくれたのが「LinQ姫崎愛未さん」。

スタジオで、姫崎さんが第1声を発してから、そのスタジオに居る「おじさん全員の心を鷲掴み」で大変!
当然「ルックスもCute」だしで、もーね、本当に良過ぎて、おじさん達「何でも言う事聞いちゃいそう」になりましたw

話し戻って。


今年から活動の場を東京に移すとの事。彼女の成功を祈ってます!

つか。一瞬にして声で人の心を引きつけられるんだから、大丈夫!売れます!

その他、細かく曲の細部を解説すると、関係各位との間で非常にマズい事になると思われるので割愛しますが、僕の「我がままな+意味不明のオーダー」を全部聞いて、詩(ストーリー)を作ってくれた「某テ◯朝Pの鈴木サチヒロ氏」に感謝します。


タイトルの「BlueFilm」には、Wikipedia等で出て来る意味も含め、全く関係がありません。

ただ、何となく「裏で通底している感じ(匂い)」が、タイトルから出るイメージに欲しかっただけです。



(4) Bogota(ボゴタ)

作詩、歌:和田昌哉Quadraphonic











「おされなJazz」と「HipHop」が合わさったトラックは色々とあれど、もう少しプリミティブと言うか、人が持ってる「本能・欲望」とかの要素を入れ解釈を変え、更にスパイスで、現代音楽とかのの「編集した感を入れたら」って思って作ってみました。


そりゃぁ出音のパラメーター弄り倒しましたよー(笑)


もっと「音の洪水みたい」にグチャグチャになると思ってたんだけど、意外にすっきり。

和田君と電話で打ち合わせの後、数回やり取りして完成。

で、和田なんだけど、一時同じ事務所だったりで、もう知り合ってから15年位たちます。

初期のケミストリー他、和製R&B作品では、沢山名前を見ます。
期待の作家です。

曲名の「Bogota」は、南米コロンビアの首都名です。

これまた、タイトルには全く意味がありませんw



(5)MAS03(マスゼロサン)



最初(Jazz Saxではなく)7管位の「クラシック・サックスだけのアンサンブル」をメインにして、全生で録ろうと思っていてスケッチを作っていました。

もう、まんまなミニマル物を作りたくて。
その後、和音・構成等の確認も有ったので、一度、フルでスコアを書いている途中で、諸般の事情で打ち込む事に。
「どうせ打ち込みでやるなら」って思って、思い切って「生楽器だけって言う括り」を外しました。






(6)Warm Darkness(ウォーム・ダークネス)



作詩、歌:書上奈朋子









曲のモチーフ自体は、相当前に思いついていて、何年か前に、久しぶりに書上嬢と世間話しをした時に「試しにやってみる?」的な感じで作り始めました。

その後、暫く時間が空いてしまったのだけど、今回ソロを作るにあたって、リアレンジして、再度、書上嬢に歌い直して貰いました。

書上嬢のソプラノがとても素敵なんだけど、この方、芸大では作曲科卒。

以前、彼女が所属していたユニット「エキセントリック・オペラ」でもキーボードってさ...歌えるなら、最初から歌ってれば良かったじゃん。
オレ、歌えないもん(笑)


画像は、ライナーノーツを寄稿して頂いた師匠の「鷺巣詩郎氏














→<その4>に続く。





アルバムの情報ページが出来ました。

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2014年3月12日の発売です。





2014年2月18日火曜日

川口 昌浩(カワグチ マサヒロ)氏

川口 昌浩(カワグチ マサヒロ)氏 = 通称:ぐっちさん

この方、現在も仕事をしているメンツの中で、一番古い付き合いなんだけど、年齢も近くて、音楽の趣味もよく似ててで、現在はもう無い「赤坂・SOL(旧フリー・ポート)」スタジオ時代は、日本・海外での夜遊びも含めて、色々ご一緒させて頂きました。


この方の「テクノポップ好き」と言うか「テクノ・ヲタク加減」は業界では有名な話しで、あの時代のテクノポップを聞きまくってて、打ち込みでの録音が始まった初期からキャリアを積み、なお且つ「フルオケ・全生の一発録音」にも対応出来る数少ないエンジニアの一人です。

そのSOLスタジオには、SSLのGシリーズSONYの3324(後に3348)等のレコーディング・スタジオにある物は全て有ったですが、その他に(恐らく)シンクラビア以外の当時発売されていた(高級)シンセが、ほぼ全部常備。「出ない音色は無い!」と、言う位な機材量でした。


更に、スタジオが空いている夜中は、ほぼ自由に使い放題!

当時は、自分も含め作家さんは「書き譜」で譜面を持って行って、スタジオで「マニピの方に打ち込んで貰う」と言うスタイルで仕事をしていたんだけど、当時、ぐっちさんは「マイQX-3(ヤマハ・MIDIシーケンサー)」を持っていて、その「夜中のSOLスタジオ実験室」で、「これ、作ったの!」と、世界の高級シンセで再現する、全打ち込みの「YMOの”ライディーン”」と「ハービー・ハンコックの"Rock it"」を聞かせて貰った記憶があります。聞いた感想は「(当然)ヲタクぅ〜!」(笑)


オリコンチャートの1位〜20位までの8割位を、当時フリー・ポート発信で叩き出してた時代でした。


松本社長、所属していた鷺巣詩郎氏船山基紀氏、故・助川(マニュピレーション)氏のご好意だったのですが、その時代に「夜な夜な色々実験した」のが、現在に至るまで、自分の仕事の肥やしになっていると思います。


アレンジャー歴も無駄に長いので、色々なエンジニアと仕事しましたが、彼を超えるスキル・感性を持ったエンジニアには、まだ会った事がありません。

音楽に携わる者として「育ち」もそうだと思うけど、恐らく「先天的に耳が良い」と思います。

まぁ、アレンジャーの言う「こだわり」なんて「結構どうでもよい事」だったりするんだけど、そう言う細かい事にもちゃんと対応してくれて、皆が納得する音に必ず仕上げてくれます。

例:
「このオブリが聞こえない...」とか「ローエンドがどうのこうの...」とかね。


今回の自分のアルバムでも、色々と協力して頂きました(^^)




2014年3月12日の発売です。
松井寛/東京女子流 「Mirrorball Flare/Royal Mirrorball Discotheque」

川口さん本人から2点訂正が...(2014年2月18日加筆・修正)

[1]
  (正)SSL Eシリーズ
  (誤)SSL Gシリーズ

[2]

  (正)千のナイフ(坂本龍一)
  (誤)Rock it

...でした。













2014年2月9日日曜日

ソロ出します <その2:変な曲入っててゴメンなさい>

(その1)より→続き。

...とまぁ、公私共にダラダラと生きて来たので(恐らく人生の中で)こんなに仕事している時間が多いのと、それを継続出来ている自分に「軽く驚いて」いますw



(さておき)

メジャーからアルバムを出すにあたって、色々と決めとかないとマズい事を「決められる項目は、とっとと決めていった方が良い」と、気が付いたのも「2013年11月頭位」。

(取り急ぎ)

ライナーノーツは師匠の「鷺巣詩郎氏」に依頼。
もう知り合ってから四半世紀以上経ちます。以前、このBlogで書いていて重複するのだけれど、ソロを出すにあたってもう一度「鷺巣さんについて」。

ここ何年かは、お互いの「向かうべき仕事の方向性」が別れてきて、鷺巣さんが作る膨大な作品の一部を「自分が何曲かお手伝いをする」っと言う物件が続いています。
自分が関わった・関わらない含め、鷺巣さんの作品を聞いていて、毎度毎度「凄いなぁ〜」って思うのは、毎年毎年、恐らく同業者じゃないと分からない様な細部に渡っても、音楽のレベルがどんどん上がり続けています。出会った頃は、自分が「小生意気な小僧感全開」だったので「いつか越えられる〜」と、本気で思っていましたが、知れば知る程、更にここ何年かずっと「あ、死ぬまで無理なのねぇ〜」っとw

自分の音楽に、これほどの影響を与えてくれた方は居ません。
本物の「現代の天才の一人」です。

...と、言う事も含め。
はっきり言います「まるっと色々パクらせて」貰いました。
ありがとうございます!w


(お歌について)

そもそも歌心が全くないので、どなたかに「フューチャーリングでボーカルをお願い」しないといけない曲が何曲かあり、とは言え、断られるのを前提に、曲に合いそうな方を想定して「ボーカリスト本人・事務所・レコ社」に打診してみました。

がっ!!


まぁまぁまぁ「思ってた以上に断られました」よ!まぢ。


「そりゃそうでしょ??」ってば。

「アレンジャーのアルバム」で歌うなんてねー。
あははははっ(笑)

...とは言いつつも、自分ってどんな「パブリック・イメージ」なんだろうって、思ったりもしてw


この年齢になって来ると、今でも(濃い・薄い含め)「付き合いがある・繋がりがある」方々って、恐らく何かの縁「前世も多分一緒だったんだろうなぁ〜」っと思ってて、諺で「袖振れ合うのも他生の縁」とはよく言ったものだと...ねっ。

また、快諾し歌って頂いた方々には、本当に感謝しています。ありがとうございました!

ちなみに、以前と言っても、これまたもう20年以上前の話しですが、当時、アレンジの仕事をしていた「知◯里奈さん」の誕生日パーティで、本人から「何か歌って下さいよ〜」って言われ、仕方なく(会場の高級カラオケ・ルームで)歌ったら「どん引き」された後、本人から「松井さん、歌わない方がいいよ〜」って冷たく言われた事アリ(涙)。

ちなみに曲は、十八番の「北酒場」。


(併せて「詩」についても)

普段から「人名、団体等の名称」総じて日本語を「メチャクチャに間違って覚え」ていて...
打ち合わせの席等で...

「名前・名称」を間違える失態→

その場の空気が凍る→
当然、居たたまれない状態→
以後、パタっと仕事が来なくなる。

....に、なった物件多数w


他にも、自分の会社を法人登記した時、銀行の担当と話しをしながら書類を書いていたら、取締役の「締(しまる)」と言う漢字を(あれ?どんな字だったっけ??っと)忘れてしまい、某銀行の担当者に軽く笑われた後...

銀行の担当者:
「取締役の『締』の字はぁ、糸偏の『糸』書いてぇ、帝国「帝」を右側に...」と少し小馬鹿に言われた後、
「あぁ〜、松井さぁん、会社名とかぁ、入ってる『ゴム印』早くぅ作った方がいいですよー」

...って、言われました(大きなお世話ざます!)。

まぁ、ここ20年以上、譜面とカードのサイン位しかまともに字を書いてないので、しょうがないかとw
なので、当然「作詩なんかとんでもない」これまた外注せねばと...

ラッキーな事に、自分の周りには「安心してお願いできる言葉の才人達」が。

更に僕の「言っている意味すら分からない『わがまま』」を聞いてくれる「大人な言葉のプロ」が何人か居て、こちらはほぼ全員快諾後、素敵な詩を納品して頂きました。


(その他)

remixは計2曲で、1曲は「DJ 木村コウ+Modewarp野口和昭」の両氏。
コウちゃんとは、知り合ってからはもう15年以上だと思うんだけど、最近よく仕事してます。

この「DJ 木村コウ+Modewarp野口和昭」の両氏のチームなんだけど、「DJ・クラブ業界での話し」については「日本屈指のクラブDJ」なので割愛しますが、リミックスとかノンストップのプロダクションでも、今「日本で一番イケてるチーム」。

恐らく歌謡曲を含む全ジャンルに対応可だと。
「風営法・クラブの深夜営業」の一件も含め、真剣に「ダンス・ミュージック」の事を考えてる方です。

更に、アルバム2枚組のもう1枚の「東京女子流のノンストップ、ミックスCD」もコウちゃん・野口くんチームに頼みました。

で、このミックスCDなんだけど、これがまた「繋ぎ」のタイミング「曲順」を含め、パーフェクト!
自分がやったら、こんなに丁寧で、更にグっと来る感じにはならなかったかなっと。

意外だったのが、普段コアな「テックHOUSE」をメインで掛けてるコウちゃんが、自分で「東京女子流の歌詞」をネットでダウンロードして、歌詞を聞きながらミックスしたって事(!)。


本人曰く「一つ一つの歌詞の内容読んで理解し、ミックスのストーリーを考えて繋ぐ順番を決め、最後にハッピーエンドにしたかった」との旨。

流石です!
で、とにかく出来が「すっげー良いの!!」。
つか。今、自分のカーステでは、コレばっか聞いています。

もう1曲のremixは、台湾在のプロデューサー 「Justin Chen」にお願いする事に。


ジャケ周りのデザイン等は(結構差し迫った「ヤヴァい納期」等を考え)これまた、わがままを全部聞いてくれるだろう「高浪マサハル氏」に。



(その他)


全体のスケジューリング・ブッキング・制作進行等と、共同プロデュースを「ユニバーソウル与田春生氏」に。
自分が20歳代の頃からの付き合いだから、もうかれこれ20年以上。

過去には、びっくりする位「大成功した物件」も、同じく、びっくりする位「あれ?っと思う物件」も一緒に作ったけど、今となっては「一番信頼出来るプロデューサー」。


更に、ここ何ヶ月間に渡って彼の「普段、自分は立ち会わない歌録り」も、横で見ていたんだけど、与田春生氏の(ボーカル・ディレクションも含め)エディットのレベル・スキルが「強烈な事・強烈な事」


リミックスで、よく「テンポをタイムストレッチで変える」事が多々あるんだけど、歌のディレクションも含め、エディットが「雑」だと、ストレッチすると本当に「ケロっちゃう」のに、与田春生作の物はケロらないんだよね。

ボーカルデータがちゃんとしていると、もの凄く綺麗にストレッチが出来て「こんなにも、他のプロダクションの物とは違うんだ」って事が、よーく分かりました。ハイ。



確かに「Macコンデンサーマイク Protools (DAWソフト) + Autotune (ピッチ系プラグイン)」になってからは、誰でも簡単に「歌録り」が出来て「それっぽい感じ」にはなるんだけど、明らかに「ちゃんとしてる/してない」がある世界だと。


彼は「タイミング・ピッチ」は元より、例えば:「歌い回しの細かい『しゃくり上げ』」も、ピッタリと合わせないと気が済まない「ある種の潔癖」だって事も発見しましたw


(で) 

表のアレンジ・リミックスの仕事と、自分のソロの作業も含め、約10曲以上を平行して進めて行くと言う、強行スケジュールが何週間か過ぎ、やっと納品の目処がたった感じです。

余談だけど、強行な制作期間中、日頃の不摂生も祟って(この年齢になると)軽く風邪引いても、治りが遅いと言うか、ダルいのが続くと言うか、肉体的に「あぁ、こうやって、人間って朽ちて死んで行くんだぁ〜」と漠然と感じる事がありましたw
「理論だ倫理だ」って言っても、最後には「感覚が全て」だと思ってる自分としては「新しい感覚」で、気が付いた時には「ある種新鮮」だったんだけどねっ。

...と言う訳で、オリジナル10曲、リミックス2曲の計12曲でアルバムが出る事になりました。



次回は各曲の怪
?)解説です。

次回に続く...<その3>




2014年3月12日の発売です。