2009年7月16日木曜日

機材とグっと来る音

仕事ではMacBookReasonCubaseを使ってます。
以前は、QX-3を2台と16Uのラックが5台、その他に鍵盤付きのシンセ(JUNO-106MonoPolyPoly6、etc)、ローズを使ってアレンジしてた事を考えると、嘘の様なコンパクトさ加減です。S1000のメモリー8Mbyteに何十万円を楽器屋に払ってた事を考えると、散在も甚だしい感じですわ。
QX3時代に使ってたS3000の音源(MO、CD-ROM)はコンバートして、全てMacBookの中に入ってます。まぁ、全てコンバートするのに半年位掛かりましたが...
シンセ類もそうなんだけど、ある時を境に音楽を作る環境が加速度的に変わった感じがします。基本、自分は宅録なので、その昔(と言っても10年位前)は1インチの24chのアナログマルチ(G24s)を使ってオケを作ってましたが、そのうち、ADATが出てきて、ADATのテープ(S-VHS)を持ってスタジオに納品しに、今現在は、データを書き出して、HDD等で納品していて、その納品したデータをスタジオではProToolsを使ってダビング、トラックダウンをします。
過去の音源を聞き直してみると、1インチのアナログで録ってADAT→3348SSLっての時代の音が一番耳に良い感じの音に思えますが、どうなんでしょう...?
以前は1億円もするシンセもあったり、SSLも軽く1億円、3348が3000万円って話しだから、
今から音楽を始める人達にとっては、もの凄いバーゲン価格なはず。簡単にプロと同じ様な物を揃えようと思ったら20万円あれば、おつりが来る感じだもんっ。
現在は、紆余曲折と色々な理由があってMacBookのヘッドフォン出力にヘッドフォンを繋いで作業しているけど、他の同業他社の方々はどうしてるのかしらぁ〜って思ってます。色々な理由の一つが、「レコーディングスタジオのモニターの権威」みたいなのが、なくなった感じがなのと、「良い音」の定義とか、「良い音に感じる琴線」みたいなのが、人それぞれで違ってきた感じがしてるのが理由かし...
まずは、自分がグっと来る「良い音」に思える「基準を持たなきゃ!」って思ったのと、あまり性能が良くないMacBookのDAから出る音で作業して「良い音」に感じる物は、スタジオにある超高価なDAで聞くと「もっと良い音に聞こえるはず!」と言う(訳分からない)理由から、今の作業スタイルをとってます。

今日の1曲。
Thomas Dolby=トーマス・ドルビー」の「Budapest by Blimp
80年代を代表する音楽家の一人。曲調が暗いので、あまり好きではない人も居ると思うが、この曲の「定位感」とか「奥行き」はある種の「完璧さ」みたいなのを感じます。エンジニア志望は必聴です。